文献書籍名 |
作者 | 出版社 | |
ゴキブリ野郎 全1巻 |
下元克己 | 若木書房 コミックメイト |
1977
年発行:月刊少年マガジン連載時の題名はズバリ『ゴキブリ』である。厳密に言えばゴキブリっぽい人物(その名も五木武利、自
称ゴキブリ)の話なので擬人化 ではないかも知れないが、触角っぽいヘアスタイルや行動はG そのものである |
!! |
るい・たまち |
同人誌 |
関東から北海道に人間のお友達を探しに来た「ごきチャ」と
いうゴキブリ が主人公 作者は北海道人で、伝え聞いた話では内容が内容だけに少し売れれば御の字と思っていたところ、再版がかかるほどの人気とな り、ついに商業誌に連載されたと いう。未確認だが携帯向けのアニメもあるらしく、フィギュアまで存在している このフィギュアを一撃殺虫!! ホイホイさんのフィギュアと並べてみたいものだが、問題なく飾っておけるところがBE-KUWA編集部くらいしか思いつかな いのでまだ買っていない |
!! ! |
るい・たまち | 同人誌 | 上記!!の続編、!!ではキャラクター設定だけ存在した
ちゃばが登場す る。 体色や行動・ネーミングから察してちゃばがチャバネゴキブリの擬人化だとすると、体長と名前に「チャ」と入っている点で疑問 が残るがごきチャはクロゴキブ リの擬人化ではないかと思われる |
ごきチャ 既刊4 |
るい・たまち | 芳文社 |
商業誌(まんがタイムきららキャラット)に連載された分に
描き下ろしを
加え、単行本化されたものである。人気とはいえ同人誌の発行部数など知れているのか、!!や!!!に掲載されたエピソードも
含まれており、さらに表現もや やおとなしく一 般向けになっている気がする なんと言ってもホウ酸団子がかわいい 「!!」「!! !」と来たら次は「!!!!」のはずで、カバーをはずすと裏表紙にしっかり「!! !!」が並んでいるのはさすがである。2巻ではカバーを外すと表紙に相当する場所でちゃばとともに「!! !!!」ど描かれている。作者にとってはしっかり続編であるらしい。3卷ではついに分割となり表紙側に「!!」裏表紙側に「!!!!」、さらに4巻では7 つの「!」が本体表紙のちゃばの後ろにあるレンガブロックに白抜きで隠し絵の様に描かれている。 なお、3巻で登場するカブトムシは(1階建&屋内遊具から考えて)幼稚園児の手と比べると異常に小さい 相変わらずごきちゃに振り回され、ホウ酸団子まで食わされるるちゃばが哀れである。理系人間のイメージを統合したキャラなの だろうが、4巻の「博士」にモデルがいるとしたら是非紹介して欲しいものである |
二軍(ファーム)昆虫記 全4巻 |
森徒利 | 講談社 |
キャラクターが人と話している段階で擬人化ではない気もす
るし、生態が 反映している部分も少ないが(完全変態なめんな)造形と題名は正しく昆虫からとられている |
ジャンクパーティ 既刊1? |
真鍋穣治 |
富士見書房 |
どちらかというと成人コミック風の内容を成年指定なしで描
き続けている 著者
であるが、本作も「ギリギリ」を狙ったものらしく、ねらいとは別の部分(差別表現との未確認情報有り)でもって打ち切りをく
らってしまったため、既刊1巻 (まだ続く予定だった)であるにもかかわらず他の単行本が存在しない |
恋はちょもらんま |
あろひろし |
白泉社 |
単行本「無敵英雄エスガイヤー」中に収録されている、ゴミ
屋敷住人 (風)とゴ
キとの関係を描いたもの。卵の表現が幾分気になるが、最初に直接的擬人化をした作品ではないかと思われる。このページの文献
はネタで集め始めたものだが、 もはやこの作品など「正統的萌え擬人化」に分類できるのではないだろうか |
ゴキブリくん 昆虫擬人化アンソロジー |
秋吉緋月・8リンダ・ちとせ万里・龍華哲・他 |
R45°(ミギナナメ45°創作工房)商業同人誌 |
モヅライツ:月刊むし・夏休み−に続き購入することとなっ
た2冊目の BL本。そりゃぁコミケの何たるかを理解しているし「となりの801ちゃん」の
単行本も持ち、腐女子の知り合いもいるとはいえ、アリ×アリジゴク(アリ攻めアリジゴク受け:アリジゴクの兄がウスバカゲロ
ウだったりと中途半端に設定
がしっかりしている所など困ったものである)とかならともかく、カブトムシ×ゴキブリの設定(カップリング)ともなると理解
不能である。このようなマニ アックな文献を見る
に、世間から見た虫屋というのも同様に理解不能なんだろうなとか考えてしまうのである |
天然戦士G |
松森ナヲヤ |
小学館 |
バットマンがコウモリ、スパイダーマンが蜘蛛の擬人化と考
えると、本作
は正しくゴキブリの擬人化と思うが、変身(?)ヒーローものと言う点ではフォルムがゴキからとられているに過ぎない。しか
し、ゴキブリ人間(自称ゴキブリ
マン)としての活動が見られる点ではかなりぶっ飛んだ作品で、作者には「みんなに愛されるヒーロー」を描こうとする姿勢は微
塵も感じられない |
害虫女子コスモポリタン 害虫女子コスモポリタンビッチーズ |
小谷真倫 | 講談社 | このページにリンクを貼って別 ページに述べてあるので放置していたが、考えてみれば検索で直接来る人
もいるかも知れない 擬人化に際しかなり美化されているものの作者は「虫が嫌い」で、アシダカグモに接近されたときのゴキの表情は、作者の感覚そ のものなのかも知れない 2巻に相当する『ビッチーズ』は一転して濃いピンク色の表紙となり、蘊蓄ネタが増えた。22〜26匹目(話)が単行本未収録 だが、次も出るんだろうな |
がいCHU! がいCHU!リターンズ-2倍長持ち- 全2巻? |
舟鬼一夫 |
エンターブレイン |
クロゴキとシロアリの日常ニート生活を描いている。いずれ
も♂でイケメ
ンに描かれているがBL本というわけではなく、潰されたり食われたりもするギャグ漫画である。通常のアリがちゃんと♀集団で
行動する他、造巣性のクモ(非
アシダカ)やダンボール好きのチャバネゴキ、飼育されているマダガスカルオオゴキブリ(シューシューと鳴く)も登場する。二
卷では自称虫界のセレブとしてカブトムシとクワガタも登場するが、、クワガタの方は国産であるはずなので内歯の形状が合致す
る種が存在しない(オオクワガタに似てはいる) |
TERRA FORMARS 既刊15 |
原作:貴家悠 作画:橘賢一 |
集英社 |
ミラクルジャンプ、後にヤングジャンプ連載作。ゴキ漫画と
紹介されてい たので見てみたが、
『昆虫綱網翅目』という記述がある(単行本では2巻)ものの、画像(絵)で見る限り検索表では昆虫どころか節足動物の時点で
撥ねられる形態をしている。尾
葉と触角だけで系統を決めつけるのもどうかと思うが、原作者は「形態をほとんど変えることなく」環境に適応してきたゴキの特
性をどれくらい理解しているか 怪しい また、もっともらしく解説が加えられているが個々の昆虫の特性も中途半端で、虫屋目線で見ると乗務員の形態変化と合わせ結構 違和感がある(というか、ツッ コミどころ満載)、脱皮直後から丈夫とか脱皮の意味がないだろ ストーリー自体は(↑こういう設定に引っかからなければ)サクサク読み進めることができてまぁそれなりに有りだと思う |
あどけない翅のはなし |
小原小也 |
講談社 |
2013モーニング17号に掲載された第33回MANGA
OPEN大賞受賞作。チャバネの擬人化だが、作中クロゴキも登場する。脚は6本あるものの着ぐるみっぽい描写で、絵がきれい
なわけでもかわいいわけでもな く、かなり癖のある作風である |
以下は形状
はゴキ型のままで知的生命体として扱われているもの |
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うちの石炭紀 | 藤子不二雄 (藤子・F・不二雄) |
朝日ソノラマ | マンガ少年、昭和53年11月号に掲載されたもので、サンコミックス藤子不二雄SF短編集
「宇宙人」などで単行本化されている。大きさと形態はほぼゴキの
ままで、知能があって爪と爪間板が物をつかめるように形態変化し、中脚が退化して2足歩行しているミュータント(自称最高の
知性体)として描かれている。 表記コミックスでは裏表紙にもこのゴキがいる |
ゴキちゃん 既刊2 |
須賀原洋行 |
講談社 |
コミックボンボンに連載されていたもの。形態そのまま巨大化(1m程度?)したゴキで、擬人
化と言うより意思の疎通が可能となっているもの。近所からは殺虫剤などの攻撃を受けつつも、健気に人間の役に立とうとしてい
るキャラとして描かれている。画では基本的に中脚の脛節が前方を向いているが、これは作者が昆虫全般に苦手なためであると思
われる |
人間以上 |
駕籠真太郎 |
久保書店 |
ゴジラ・モスラ等が擬人化され、対応する大きさでゴキが登場する。1990年発行で表示はな
いが成人コミックなので論評は避けたい |